とあるエンジニアのライフログ

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リンカーン

 

黒人の奴隷解放宣言を実現させたアメリカ第16代大統領であるリンカーンを描いた社会派の映画。アメリカ合衆国憲法修正第13条を通すために根回しとか買収とかを駆使して奴隷解放宣言という人類が平等であるための法案を通しそして暗殺されるまでを描いている。大統領としてのリンカーン、そして夫、父親としてのリンカーンも同時に描かれていて「国か?家族か?」のどちらを選ぶかという選択に迫られるシーンも描いている。家族を犠牲にして(リンカーンは息子を戦争で無くしている)それでも自分の目的のために奴隷解放を実現させ、そして最後には国のために殺されるリンカーンを目の当たりにして打ちのめされてしまった。すごい男だ。内容が難解すぎてほとんど理解できないんだけど主演ダニエル・デイ=ルイスの迫真に迫る演技と、美しい映像で最後まで引きこまれて見れた。この映画を見て思ったのはキレイ事では政治はできないということと何かを決断、判断するということは恐ろしくストレスを伴い、でも、それでもリーダーというものは考えそして決断しなければならないということだ。

10年は老けたと周りに心配されるほど疲労しきったリンカーンを見ると「人類は平等である」という当たり前のことを実現するためにいったりどれほどの人が命を掛けたのだろうか、と思った。